子罕第九０８｜吾知ること有らんや、知ること無きなり

子罕第九｜０８｜基本情報

まずは基本の文から。
原文　⇒　読み下し文　⇒　現代語訳　の順です。

牢曰、子云、吾子曰、吾有知乎哉、無知也、有鄙夫問於我、空空如也、我叩其兩端而竭焉、
論語子罕第九その８

子（し）曰（いわ）く、吾（われ）知（し）ること有（あ）らんや、知（し）ること無（な）きなり。

鄙夫（ひふ）有（あ）り、我（われ）に問（と）う、空空如（こうこうじょ）たり。

我（われ）其（そ）の両（りょう）端（たん）を叩（たた）きて竭（つく）す。

先生が言われた「私は物知りだろうか、いや物知りではない。

無知な人が私に物をたずね、愚直なほど正直であるとする。

私は物事の両端をたたいて説明し尽くしたいと思う。」

もう少し分かりやすくならない？

解説

孔子先生が言いました「私は物知りと思いますか？いや決して物知りな訳ではありません。

無知な人が私に物をたずね、本当に愚直で正直であったとしましょう。

私は物事の端から端までを丁寧に解説し、ハッキリするまで説明し尽くしたいと思うのです。」